唯一の不満は円盤化しないことだけの最高のライブだった【にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!福岡公演 感想】

 前回、ちょっと書くだけのつもりが長くなってしまったので、今回も書くことに。前回ほど長く書ける自信がないけどね。→結構書けてしまった。仕事が忙しくて書く時間とれなかったけど、明日の難波までに間に合ってよかったですね。

 

※構成とか何も考えずに思いつきをそのまま書いているので、脱線しまくり。

 

 前回の札幌公演の感想はこちら↓

polygonal-diary.hatenablog.com

 

福岡公演は参加ライバーが全員男という、にじさんじにしかできない構成。にじさんじJAPAN TOURの中で正直一番楽しみでしたね。元々男性ライバーが好きだということと、にじさんじ Music Festivalのチャイカの「瞬き」とか両国の力一の「林檎もぎれビーム」とか個人的にクリティカルな刺さり方したので、期待値が高い。

 

 

仕事があって残業で観れないはずだったけど、仕事の進捗が想定外のところで止まっていているせいで、金曜日やることなくなってしまったから、リアルタイム視聴できたのは本当に良かったですね。そこだけは感謝したいけど、おかげで日曜日出勤する羽目になりましたね。

 

ネットチケットといえど、やっぱりリアルタイムで観たいじゃないですか。ライブ感というか、終わってからネットチケットで観た場合、観てる途中で「でもこれもう終わっているんだよな」みたいなこと思ってしまうんですよね。スポーツ観戦を録画放送で観たときの感覚に近い。もう結果は出ているから、少しワクワク感がなくなっちゃう。

 

それはそれとして、今回のセトリ。全17曲。

 

  • M1.誘惑(剣持刀也)

  • M2.ブリキノダンス(葛葉)

  • M3.バッド・ダンス・ホール(叶)

  • M4.WITHIN(加賀美ハヤト)

  • M5.雨とペトラ(剣持刀也、叶)

  • M6.天樂(剣持刀也)

  • M7.Pirece(加賀美ハヤト)

  • M8.ロキ(叶、加賀美ハヤト)

  • M9.純情スカート(叶)

  • M10.ドラマツルギー(剣持刀也、葛葉)

  • M11.クロウ(葛葉、加賀美ハヤト)

  • M12.THE DAY(葛葉)

  • M13.ねぇ、どろどろさん(剣持刀也、加賀美ハヤト)

  • M14.ヘテロスタシス(叶、葛葉)

  • M15.Not For You(叶、葛葉)

  • M16.Peacock Epoch(剣持刀也、叶、葛葉、加賀美ハヤト)

  • アンコール
  • M17.Virtual to LIVE(剣持刀也、叶、葛葉、加賀美ハヤト)

 

 

 

印象に残った曲、といってもどの曲もホントに良かったんですけどね。でも一曲一曲書いていくわけにはいかないし、書ききれるほど語彙力や感性がないので。たぶん書いているうちに、自分の足りなさに嫌になる。なので、一曲だけ。俺に書けるのは、曲の感想ではなく、今まで観てきた文脈しかない。

 

ChroNoiR結成からここまで

満を持してChroNoiRの登場。くろのわも結成から長いことになりますね。最初は葛葉がまだにじさんじ所属ではなく、個人勢だったころにコンビ名を考えようってなって、視聴者から募集してChroNoiRになった。いま思うとセンスあるよね。省略しやすいし、言いやすい。ちなみに他の候補名は「角材」「もりかな学園」「ドビフォイ」とかだったので、ChroNoiRで本当に良かった。

 

かなかなと葛葉は、最初から初対面ではなくて元々仲が良い雰囲気で、「アレ?俺なんか配信見逃してったけ?」ってなった記憶。葛葉だけなぜ呼び捨て?みたいな。視聴者も同じことを思った人がいて、かなかなに聞いてたような。そのときは「時がきたら話す」と言って濁していたような記憶。

 

にじさんじゲーマーズ三期生が発表されたとき、かなかなは、ふぇありすのマリカ配信で通話だけ参加してた。三期生発表待ちで、何人くらい来るんだろうなと思って、Twitter見たら葛葉がいてめっちゃ驚いた記憶。初コラボから仲が良いのも頷ける。だって、因果関係が逆だし。ふぇありすのアーカイブなら探せるかと思ったけど、収益化問題で一度全消ししてた。かなしいね。ネムノキさんのまとめがあったわ。

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改めて思うけど、ネムノキさんホントの初期から今に至るまで、ずっと切り抜き動画を作っていくことで葛葉を応援し続けていったの凄い。にじさんじゲーマーズに加入したあたりから、前世に関することで凄まじく炎上してたのに、なんとか耐え凌ぐことができたのは、コンスタントに切り抜き動画を作り続けてきたネムノキさんの功労が大きいと思っている。本人の頑張りや周囲のサポートが大きいのは言うまでもないけど。

 

炎上しているときこそ、周りは変なことをせず普通であり続けることが大事だと思うんですよね。「仲良しの一人が地面這ってるときには、もう一人は胸張るんだよ!」って力一が言ってた。「親友がうんこ漏らしたら、自分もうんこ漏らすべきなんですよ」と委員長は言ってたけど。

 

話がズレにズレまくるんですけど、ブルーピリオドで、海で溺れたら、救命胴衣を持ってきて渡すか、飛び込んで一緒に溺れるかの下りあったと思うんですけど、アレ読んだとき、親友うんこ理論を思い出してしまったんですよね。そう考えると台無しだよ。

 

 ヘテロスタシスが本当に良かった

話戻しますね。書きながら考えているから文章が無軌道すぎる。

ということで、ChroNoiRの叶葛葉の仲は長いんですよね。ホントに。ネムノキさんのまとめ動画観れば分かると思うけど、観るだけで二日くらい潰れるんじゃないかな。

 

フィクサー」「プロトディスコ」で有名なぬゆりさんが作った今曲。くろのわが結成してからすぐにぬゆりさんの「終末じゃない」をカバーしたり一緒に配信したりと、ぬゆりさんとも縁が長い。

 

気づけば君と夜になった
記憶みたいな夜になっていた
足りないものなんて一つもない
僕は 僕は 僕は

葛葉の絞り出すように歌うのもいいし、背中合わせなのがなにより良い。背中合わせで立っているだけなのに絵になる。

 

 

何もかも笑えなくなって
全部 全部 嫌になったなら
世界征服でもしよう

 ってところがいいですね。もし、VTuberという文化が廃れたとか、いちからが潰れたとか、どうしようもない都合があったりして、2人が叶や葛葉ではなくなったとしても、二人は変わらずに仲良くゲームしてそうなんですよね。

 

まあそんな未来は訪れてほしくないんですけど。いつかは終わる物語ですからね。ちゃんと終われることがまだできればいいんですけど、終わりって唐突に理不尽にきたりするので。特にVTuberは、くるみちゃんやお稲荷とかね、笹木も戻ってきたからいいものの引退知ったときは悲しかったですね。

 

ついでにゲーマーズについて

ゲーマーズが炎上というか一番荒れたのは、ちょうどその時期すね。ゲーマーズ不仲説や、叶が枠独占して配信枠を他人に取らせなくしてるという謎の噂とか、笹木が辞めるのは叶原因説とか、まあ色々と妄想が豊かな暇人が多くて、それに踊らされていた人も多かった。

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いま観たとしても、このときの雰囲気怖いですね。葛葉の立ち位置がホントに不憫。

 

少し誤解があったにしろ、笹木までネットde真実に踊らされていた始末。マジでジャイアンと思われたという。特に何もしてないのに、なんか悪いことしてそうってイメージだけで悪代官になっていたかなかな。ホントに仲良くなって良かったね。

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不仲説を笑える話に昇華できたのホントに良かった。ヘテロスタシスの歌詞にも通ずるところがありますね。書いていて気づいた。

そんなことで笑えないって
笑いながら話せる時まで
言えないことが膨らんだまま
まだ藻掻いてる途中

 

そもそも叶くんって、ゲーマーズの後輩にメチャクチャ優しいし甘やかすんですよね。なぜかというと、あまりにも孤軍奮闘で戦ってきた時期が長かったから。前述のように一緒にデビューしてもおかしくなかった葛葉は遅れることになるし、唯一同期の赤羽さんは配信頻度はかなり少ないほうで、Twitterのツイートすらしないことも多くて、Forestってゲームが好きだったことから、赤羽さんは森にいるからと思われてた記憶。

 

 

にじさんじゲーマーズという新しい枠で二人だけ、相方はたまにしか活動しない。周りの枠として、にじさんじ無印、にじさんじseedsとあったけど、「seedsとはコラボを控えて」みたいな謎の命令があった時期だったし。枠がなくなって、にじさんじ統一になるまで、枠を超えたコラボは少なかった。

だからこそ、後ににじさんじMIXUPという企画が生まれたんじゃないかなと思ったり。統一後の今となっては、コラボするのも随分と気軽になったので、MIXUPの意味合いも薄れているから、とりあえず終わったんじゃないですかね。

 

Virtual to LIVEの歌詞の一部に

進む先が見えなくたって 手探りでも歩き続けた
泥だらけの足元のまま 肩を揺らす
ぎこちなくて震えた声を 一つ一つ積み重ねてく

とあるんですけど、にじさんじ一期生二期生は勿論のこと、孤軍奮闘していた叶くんの姿がよぎるんですよね。初回配信、緊張からか咳多いし。そういえば初回配信、548分あるのはインパクトあったね。別方向にやべえやつきた、みたいな。

同じグループの仲間が少ないから、後輩がいつ来るか待ち遠しいねって話を視聴者としていた記憶がある。

 

ちなみにVirtual to LIVEの歌詞の続きはこんな感じなんですよね。

「大丈夫」と誰かの声が手を握った

遠くから聞こえていた 足音はいつの間にか
笑い合うこの近くに感じられるよ

 

 

ゲーマーズは合計9人となり、いまでは2人引退してしまったけども。色々あった結果として、みんな仲良しなのは感慨深いですね。最近だと下とかね。

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これまで積み重ねてきたものが、軌跡として観ることができて、それがすべて現在に繋がっているとともに、これからも続いていく。 VTuberの良さというのは、そういったところにあるんじゃないかと思っています。

 

 

 個々人の感想

マジで今回の感想、思い思いに書きすぎたので、個々人の感想を書いてく。

 

かなかなは、普段はふんわりとした中性的な声が印象的なんですけど、今回は男らしい声調でいつもとは違った一面が見えて良かったですね。と思ったら「純情スカート」のようなバラード曲はとても良かった。アップテンポな曲が多めだったので、尚更引き立っていた。

 

葛葉、やっぱり声が良いですね。歌もうまい。ダンスも練習したのかナゾの踊りじゃないし、努力が見られる。下手と言われたから歌うことに拒否感があったとは思えない。ちなみにかなかなに褒められたのがきっかけで、人前で歌うことへの拒否感がなくなったのいいですよね。細かいところにも物語がある。

 

剣持は前髪が動いているのが良いのか、いつもの1.5倍くらいカッコよく見えましたね。ライブ中の竹刀竹刀袋の存在感が凄くて「取り外しできないのか?」と思っちゃったけど。初配信から視聴者に殺人予告をするほど、視聴者に対して媚びないスタイルを貫いてきた男が、そういう歌詞の曲とはいえ媚びたのは良かったですね。

 

加賀見社長は、凄かった。別格というか、カメラワークの動きもあって観ていて「俺はいまライブを観ている……」ってなった。歌唱力と発声技法が化け物だし、キックしまくりだし、足長いし、無敵艦隊かよ。

 

 

 

今回の即興劇は安心して観れた

今回のテーマは「集会に紛れ込んだTVプロデューサーと暴走族の即興劇」

 新人プロデューサー:剣持刀也

 暴走族:葛葉,叶,加賀美ハヤト

 

前回が本当に地獄だったので、今回良かった。最近地獄という言葉が使われすぎて、腐食気味だからあんまり使いたくないんだけど、前回ホントに終着点が見えなかったからね。オタクすぐ強い言葉を一つ覚えのように使いがち。

 

緑仙がほとんど考えたのもあって、ちゃんとゴールが見えているテーマで安心して見れたのでよかった。まあ即興劇というのもあって、自己紹介が従来のテンプレになっちゃったり、難しいところあったりしたんですけど、普通に面白かったです。

次の即興劇はどうなっちゃうんですかね。怖いもの見たさみたいなところありますね。

 

暴れるカメラワークとこれからへの期待

全体的な感想としては、ネットで観た人、誰しもが感じると思うけど、まずカメラワークが凄い。ホントに凄い。「俺は一度収録された映像を編集したもの観てんのか?」みたいな映像。良いとこの映像技術会社と契約したんだなって分かる。

ライバー、カメラマン、スイッチャー(複数台あるカメラの中から、どのカメラの映像を使うか選び続ける仕事) が事前に打ち合わせとリハーサルを綿密に重ねた努力の結晶。

 

今回のライブツアーは、今までのライブよりも力を入れているらしく、これまでと比べてライバーに相当な負担がかかっているみたいで、身体を壊して1週間入院していたライバーもいる。チャイカも配信で今までのライブ比べて、練習が辛いと言っていたし。

 

まぁ今までとはライバーの人数が違うから、歌う曲数が倍になっているのが大きいと思うんですけどね。過労は過労で問題なので、いちから側に対応してもらうしかないんだけどね。二度目があるか分からないからこそ、妥協したくないというのもあるんでしょうけどね。閃光少女であり続けることはできないんですよ。

 

 

ライブパフォーマンスといい、ダンスといい、めっちゃ練習したんだろうなと思う。セトリの曲も、練習しないと歌えない独特のリズムやハイペースな曲が多くて、ホントに頑張ったんだなぁと分かりますね。ボイトレとかも通っただろうし。

 

だからこそ、素晴らしいライブになったと思うと同時に円盤として形に残らないのが惜しいですね。その夜その場限りのライブだからこそ、良さが出るというのもあるのは分かるんですけどね。記憶にだけ残るものは強いですからね。でも、あまりにも惜しい。権利関係で色々と面倒な障壁が円盤化を困難にさせているのでしょうけど。いちからに期待したいですね。頑張ってくれ。