2/9 御伽原江良は正真正銘のアイドルだった【にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!札幌公演 感想】

日記というか、ライブの感想だけ。なので興味ない人はブラウザバック推奨。

にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!札幌公演を見た。現地ではなくネットで。札幌はちょっと遠すぎるよね。社会人には厳しいものがある。

 

以下、セトリ

  1. 白い雪のプリンセスは | 物部有栖
  2. pure♡paletワンダーランド | 物部有栖, シスター・クレア
  3. エージェント夜を往く | 緑仙
  4. バラライカ | 御伽原江良
  5. 歌に形はないけれど | シスター・クレア
  6. 愛欲のプリズナー | 緑仙, シスター・クレア
  7. 十三番目の黙示録 | 緑仙, シスター・クレア
  8. 境界の彼方 | 童田明治
  9. セツナトリップ | 物部有栖
  10. 青空のラプソディ | 童田明治
  11. PUNCH☆MIND☆HAPPINESS | 御伽原江良,童田明治
  12. ファンサ | 御伽原江良
  13.  S(mile)ING! | シスター・クレア
  14. 輪舞-revolution- | 緑仙
  15. 1+1でQED!! | 御伽原江良,童田明治
  16. ふ・れ・ん・ど・し・た・い | 物部有栖,御伽原江良,童田明治
  17. Virtual to Live  | 物部有栖,御伽原江良,童田明治,緑仙, シスター・クレア

 

ぶっちゃけ知ってる曲ほとんどなかった。三分の一くらい?緑仙が歌った曲だけはだいたい分かったけど、それ以外は正直さっぱり。分かっているともっと楽しいんだろうな。やっぱり何を歌うか全然読めないライブだからこそ、知っている曲だとテンション上がる。

 

両国では、戌亥が小さきものを歌ったときは、マジでビックリした。ポケモン劇場版のジラーチの主題歌で、小学生ながら気に入りすぎて初めて覚えた曲だし、今でも歌える。それだけ思い深い曲だったから嬉しかった。

 

ついでに両国で行われたVtLとの比較をしておくと、ステージの大きさと、ライバーの少なさが印象的だった。

 

まず、ステージが両国や幕張と比べるとZeppは箱の大きさがそれなりに小さいので(それでも大きいが)、カメラのピントが合いやすい。カメラワークも今までと比べて上手かったし見やすかった。

 

そういえば、ライブ中に突然最前列のオタクたちが一瞬だけ映ったときあったけど、正直公開処刑だからやめてあげて欲しい。普通のロックライブとかだったらいいのかもしれないけどね……あまりにも客層が違うからね。あまりにも不意打ちだったから腹抱えて笑っちゃったけど。

 

次に出演ライバーが少数だったから、ライバーの色んな曲を聴けて良かった。1人のライバーあたり5,6曲聴けた。両国では人数も多いこともあって、2,3曲だったからだいぶ満足度が高いんじゃないかと思う。

 

よく分からない即興劇(後述)もあったし、ライバー同士のトークも多かった。3Dだからピラミッドを作ろうとしたけど、5人だからできないと気づいて結果みんなで仲良く土台になろうと、四つん這いになって並んだりしてたけど、はたから見たら土下座配信にしか見えなかったのが面白かった。

 

オタク、Zeppに不慣れ

そいえば、緑仙の振り返り動画で知ったんだけど、こういうZeppとかのオールスタンディングのライブって暗黙のルールみたいなのがあるのね。親とか友人にライブに誘われたことはちょくちょくあったけど、そういう空間が苦手な人間だから今まで触れてこなかったけど。

 

ペンライトを高く振りすぎると後ろは腕で見えなくなるから上げすぎないこととか、「あー」ってなった。そりゃそうだよな。両国では後ろに誰もいなかったから何も気にしてなかったけど。カメラから見ても、ライブ中ペンライトを限界まで高く持って振っていたオタク多かったし。カメラ映像に被ってるってことはだいぶ高い。まぁそういうの慣れてないんだろうな。わかる。Vは異文化交流みたいなところあるから、お互いが少しずつ学んでいくしかないと思う。

 

謎の即興劇

途中の10分くらいコントコーナーがあったんですよね。参加ライバーが少数なことを利用した新企画みたいな。まあそれ自体はいいんですよね。3Dであることを活かしていているし。視聴者はライバー同士の絡みも見たいだろうしで。

 

でも題材が悪かった。ライバー自身もその場でお題を聞かされる即興劇なんだから、

  •  テーマ:コンビニ強盗
  •  強盗役:○○、△△
  •  店員役:□□、■■
  •  偶然居合わせた客:◆◆

とか簡単なやつでよかったのに、実際のお題が

  •  中世騎士ものBL(?)即興劇
  •  進行役:緑仙
  •  騎士(受け):シスター・クレア
  •  騎士(責め):童田明治
  •  騎士(受け)の上司:物部有栖
  •  騎士(受け)の幼馴染:御伽原江良

という。でろーんが口頭で説明してたけど、全然頭に入ってこなくて笑った。

 

設定が込み入り過ぎている上に、設定自体もよく分からない即興劇だった。久しぶりに投げっぱなしの無茶ぶりを見た。いま考えてもどう料理したらよかったのか分からない。なんかこうもっとあっただろう感がすごい、「俺は5000円払って何を見させられているんだ……?」と少し思ってしまった。「バーチャルさんはみている」を初めて見たときのあの何とも言えない気持ちを思い出してしまった。

 

こういう思いつきっぽいのをやってしまうのが、にじさんじ感がある。即興劇自体は、ギバラがオチをつけてくれたのが救いだった。これから公演を行うライバーは同じことをさせられるので戦々恐々としたこと間違いない。

 

印象に残った曲

個人的に印象に残ったのは、緑仙の「輪舞-revolution-」とギバラの「ファンサ」だった。

緑仙の「輪舞-revolution-」は選曲がまず強い。まさかの選曲。緑仙は自分の強みを分かった上で歌っているからズルいところある。歌唱力は勿論のこと、ひたすらにかっこよかったですね。クレアさんとの「愛欲のプリズナー 」「十三番目の黙示録」も非常によかった。吐息もセンシティブだった。

 

御伽原江良の「ファンサ」は完全にアイドルだった。というかこの札幌公演を通して観た感想としては、本当にアイドルだなと思った。選曲的にもそうだけど、普段ふざけた配信(ギバラなんか特に酷い)をやっているライバーが、こうして大舞台でファンの前に立って歌っているのを見ると、アイドルだなと改めて思う。福岡でも改めて思うんだろうけど、あっちは黄色い歓声が飛びかうだろうし。

 

 

御伽原江良というライバーについて、正直あまり見たことがない、切り抜き動画で観て人となりを知っている程度。2019年統合以降デビューで4組目で正直新人を追いかけるのが無理だった(SEEDs二期生以降新人を追いかけるのやめたけど)気がついたらめっちゃ伸びていたイメージ。

あと、あまり知らないながらに不憫なイメージがついている。同時期にデビューした同期は速攻やらかしてパンダに食われて引退するし、両国では機材トラブルで歌いきれないし。追ってないからあまり知らないけど、他にも色々と障害があっただろうに、すべて跳ね除けて這い上がってきたイメージがある。

 

そんなあまり知らないながらも、御伽原江良の「ファンサ」を観たときはこみ上げてくるものがあった。ライバーが辿ってきた軌跡と歌詞との親和性が強すぎる。ギバラファンはもっと感じるものがあるだろうし。御伽原江良の配信を追いかけ続け築いてきた文脈の分だけ、この曲は感じるものがあると思う。ファンの声援もあってライブ特有の一体感も凄かった。御伽原江良本人も歌の途中、感極まったのか涙を拭う素振りがあった。

 

個人的な考えとして、VTuberの良いところに一緒に紡いでいくストーリー性があると思っている。それは地下アイドルがメジャーデビューしていくのに似ている。色々な経験をし、紆余曲折ありながら、ときには炎上を乗り越えて、成長していくのを間近で見ていくことができる。そういった良さを、御伽原江良の「ファンサ」で再確認できた。

 

曲が終わった後、すぐに凄い汚い嘘泣きで登場し、ファンの感動を冷ますのもギバラらしかった。なんにせよ、御伽原江良は正真正銘のアイドルだった。

 

 

全体を通して見ると技術的なところで成長しているのが分かった。OPカウントダウンの演出とか凄かったし、最近公開された「1+1でQED!! 」のPVも凄い。頑張ってるなというか、色んな人材が集まっているんだなと思った。あと5公演(多い)あるけど、俄然楽しみになった札幌公演でしたね。

 

あと、ライブ中はチャイカの同時配信観ながら観ていたんだけど、チャイカ全然ライブについて触れずに雑談したり、「これボカロ?」botになってたり、スパムとずっと戦ってたりしていて笑った。お前の同期が頑張ってんだぞ。その自由奔放っぷりはチャイカらしいんだけども。


花畑チャイカとにじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!札幌公演同時視聴