2/5 『グレイテスト・ショーマン』観た、なぜ彼らは「急に歌うよ〜」なのか

ごはん

朝食 豚汁

昼食 なし

夕食 生姜焼き、豚汁

夜食 唐揚げ、ホワイトベルグ

 

この頃昼飯抜きが多い。お腹すいても作るのが面倒で別にいいかとなってしまう。

 

映画観た

グレイテスト・ショーマン』観た。

 

冒頭のつかみは天才。そこだけは文句なしの100点。素晴らしいと思う。

ミュージカル作品って「急に歌うよ〜」となるのが苦手で何のためにあるのか分からなかったけど、この映画を観て分かった。

映画館で観たほうが良い映画だと思うんだけど、「急に歌うよ〜」となったとき絶対に笑って周囲の顰蹙を買ってしまうので映画館で観なくてよかった。どのタイミングで歌いだすのか考えながら観てしまうと「くるか? くるか? キターーー‼︎」となってしまうのでよくない。

 

なんで「急に歌うよ〜」なのか

ミュージカル作品の特徴として「急に歌うよ〜」が外せないけど正直アホくせえなと観てて思っていたんですよね。インド映画が「急に踊るよ〜」と同じような感じ。異文化すぎて受け付けない。そもそも異国の料理って好きじゃなくて日本の料理がぶっちぎりの一番で好きなのと同じように口に合わない。

 

だからこの映画を観るときも悩んだけど評判が良かったからAmazonでレンタルした。

 

で観てなんで「急に歌うよ〜」なのか分かった。そもそもこの映画104分なんだけど「急に歌うよ〜」の場面がめっちゃ多い。終わったかと思っても違う奴がまた歌い出して「お前も歌うのかよ!」ってなった。

 

「急に歌うよ〜」を使うとなにが良いか?

ストーリーだけでは時間がかかるけど、「急に歌うよ〜」だとめっちゃテンポよくいける、映像だけでは理解不能な急展開でも「急に歌うよ〜」なら許されるし、2,30分は時間がかかりそう説得や話し合いの場面も4,5分の歌で終わる。「急に歌うよ〜」のおかけで面倒な展開をぶっ飛ばして「色々あったという結果」だけ残せる。

なのでこの作品めっちゃテンポが良い。最初の30分で起承転結がある。

 

ストレスのない作品

めっちゃ視聴者に優しいというかストレスのかけない映画。まず104分という2時間弱で終わる。スマホの普及によってスキマ時間がなくなった現代において2時間以上の映画は長すぎる。『君の名は。』が「「私たち、入れ替わってる〜!!」のシーンから「前前前世」が流れて過程をすっ飛ばすやつあるけどそれと同じ。

視聴者に負担をかけるようなストレスのあるシーンもすぐ終わる。とにかく視聴者に優しい作品。

 

差別問題は「急に歌うよ〜」では無理

感想としては面白かった、面白かったけど勢いで乗り切った感がある。ストーリー雑じゃない? なんか昨日も書いた気がするな。

 

モヤモヤするのがサーカスの演者の扱い、サーカスというより見世物小屋でフリークスとして見世物にされた彼らの扱い雑じゃない? 主人公が一回彼らを拒絶して裏切るけど、その後特に謝罪もないし、完全になかったことになってるのはどうなんだ。そういうマイノリティに対する差別問題というすげえセンシティブな話を雑にすっ飛ばしてしまうのは流石にダメでしょ。

 

アメリカなんていまだに黒人へのヘイトクライムが起きてるし、州知事の35年前に撮った人種差別の写真が見つかって辞任要求されているし差別の問題は未だに根深く残っている問題なのに雑に扱うのはどうなんだ。日本はそういうの少ないからまだいいけど海外はホント厳しいのにめっちゃ叩かれたんじゃないかと思う。

 

視聴者の負担をなくすために余計な展開はできる限り少なくしようとしたのは分かるけどすっ飛ばしすぎたかなと思う。その点はモヤモヤしたので観終わって「良かった〜」とはならなかった。だけど、ミュージカルならではの「急に歌うよ〜」は感情の発露を誰でも分かるように表現できるから(だって内心が歌詞で書いてある、小説のように)言葉の裏を読んだり表情や仕草から察する必要ないまま、どストレートにぶっこめるのは便利だと思う。

 

色々書いたけど面白かったのは確か。ちょっともやったけど典型的なアメリカのサクセスストーリーって感じで良かった。加点方式だったら冒頭だけで100点だし。

 

あと「急に歌うよ〜」がなんで「急に歌うよ〜」なのか分かったのでよかった。現実では不可能な感情や内心の発露を小説のように地の文として簡単にできるから。あと歌という変わらない流れがあるから場面転換を複数回しても無理がないからってのもあると思う。すべて自分で考えたことだから間違ってたらごめん。