1/7 九州周遊6泊11日の旅へ/「ハッピーエンドは欲しくない」感想

ごはん

朝食 スープ餃子

昼食 ラーメン

夕食 ラーメン

 

ラーメン大好きか?

 

久しぶりに大学に行った。久しぶりに行くと家から遠いことに気づく。毎日行っていた頃は麻痺していたと思うが、なんでこんな僻地にあるんだよと思わずにはいられない。

大学に行くのも残すこと3回くらいだろう。

名残惜しくはないがモラトリアムが終わってしまうことがひたすらに悲しい。一生大学4年生でありたい。

 

九州周遊旅行立案

相変わらず研究室は暇なので九州旅行について考えていた。

もともとフェリーが乗りたかっただけの7日間ほど旅行を考えていたけど、九州にわざわざ来て福岡県だけで終わるのはもったいないと思い、長崎観光もするかと考えながら日程を作成していた。

そしたら九州全県周遊6泊11日の旅が完成した。どうしてこうなった。

東京→北九州→博多→(佐賀県を通り過ぎて)→長崎→熊本→鹿児島→(宮崎県を通り過ぎて)→別府→博多→北九州→東京のルート

最低限の観光で済ましているからもっと日程が伸びる可能性があるけど、時間でぶん殴るのはいまのうちしかできない。

あと「九州? ああ、全県制覇しましたよ?」と言えるのが強い。

日程だけで観光するところや予算とか概算も算出してないから細かいところ詰めていかないといけないけど面白くなりそう。

 

本を読んだ

ハッピーエンドは欲しくない
 

2019年最初の1冊はこちら。

ハッピーエンドは欲しくない。
 僕が本当に書きたかったのはこの一文だけなのだけど、その意味を正確に伝えるためには、気が遠くなるほどたくさんの言葉で修飾しなければならない。
 深夜ラジオ、市立図書館、インターネット、プログラミング、コンビニ夜勤、工場派遣、零細、大企業、ITベンチャー、西成、自立支援センター、アジア放浪、ハマータウンの野郎ども、セルフパブリッシング。幾層にも重ねた言葉たちは、いつしか物語になっていく。
 それはとてもありふれた話だ。起承転結もなければドラマもない、どこにでも転がってる、道ばたの石ころの話だ。
 だけど僕はこの物語を出版しよう。どんな文豪にも決して書けない、僕自身の物語を。

※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。

 

Kindle Unlimitedで読んだけど読了した後購入した。それぐらいしかできることがなかったから。あとはレビューを書くことぐらいだ。

 

就職活動中、いまの内定先の最終面接を受けたとき、「本は読むか?」と聞かれた。同世代と比べてもそれなりの読書量がある(質はともかく)のでそこそこ話は盛り上がったのだけど、その最中「読書のどういうところが好きか?」と質問された。

 

普通の会話だったら長考する質問だった。

「辛い現実から逃避できるところです!」たしかに読書は現実逃避の道具としてはうってつけだ。面白い物語は現実を忘れてしまうような没入感を与えてくれることだろう。読書がそういった側面があることには間違いないが面接での答えとしては間違いだ。

「面白いところです!」シンプルでわかりやすい答えだ。面接官に苦笑されながら「どういったところに面白みを感じる?」と聞かれるに違いない。厳しい面接官だったら「なるほどね」でその会話が終わらせてしまうだろう。

 

こういった面接で返答はいかに迅速にそれなりの回答を出せるかが大事だったりする。面接といえど会話であることには変わりなく、じっくりと1分かけて95点の答えを出すより5秒で65点の答えを出すほうが好まれる。レスポンスは早いほど良い。

もちろん、5秒で120点の答えを出すのが理想だけどそうはいかないので、そーですねとか質問をおうむ返ししつつ時間を稼ぎながら頭をフル回転させて考えるのが精一杯。

実際どう返答したかといえば

「誰かの思想や発見、経験や追体験できるところです」と答えたような。最終面接のプレッシャーの中、3秒くらいで反射的に返答したにしてはそこそこの答えだと思う。

 

その頃の僕は就活に慣れ始めていて就活用の人格的なものができていたのでそれっぽい答えを容易に生み出せたからだと思う。いまだったら間違いなく無理。

 

で、なんでこんな本の感想と関係ない就職活動の話をダラダラとしているのかといえば、先ほどの僕の返答

「読書は誰かの思想や発見、経験や追体験できるところが素晴らしい」

こそが、この本を読んで感じたことであるとともに、この本で語られていることでもあるから。

 

この本は、筆者の波乱万丈な人生を時系列順に書き連ねたもので、めちゃくちゃ面白い。

簡単に書いても

中学生不良たちとの放送部→夜勤バイト&ドラッグ漬け→プログラマー→ホームレス→西成でホームレス→自立支援センター→アジア放浪(タイ→カンボジアラオスベトナム→タイ→インド)

こんな感じ。ちゃんと確かめていないので記憶違いがあったらごめん。

 

長編小説を書ききれる人はわずかしかいないが、誰もが自分の人生を長編小説として書ききることができる。とはよく言うが、筆者よりもエンターテイメントな人生はなかなか無いのでは。

自分の人生を振り返ってみても「昼ドラかよ」みたいなエピソードがちょっとある(とても他人に話せる内容ではないし墓まで持っていくつもり)けど、大部分は面白くもないし退屈だ。

 

筆者の西成でのホームレス生活や自立支援センターでの暮らしはリアリティがあって面白いし物語の6割を占めるアジア放浪は小さい出会いや発見、経験が事細かに書いてあってかなり面白い。

f:id:polygonal_line:20190107150229p:imagef:id:polygonal_line:20190107150235p:image

最初は出国カードの書き方がわからなかったり、現地人しかいない電車に乗ることに怖くなったりしていたけど、生まれたての赤ん坊が手探りしながら自分の世界を少しずつ広げるように、筆者も知識や経験を積んだことを活かして少しずつ強くたくましくなっていくのがわかる。

 

ちなみにこの小説はフィクションということになっている。当時は合法とはいえドラッグを濫用している描写があることや小説としての完成度を上げるために創作した部分もあるからだと思われる。

ただの自伝というだけではなく、筆者が様々な境遇の人々と会話して、異国の文化に触れることで生じた疑問が、また別の地で会った人々や文化に触れることで筆者なりの答えにたどり着く、点と点にみえるエピソードが線となって繋がるのはフィクションの小説としても面白い。

ちなみにこの本を見つけたきっかけは以下の記事。それなりに短くとても面白いので読んでみてほしい。

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp